カテゴリ:探究活動
探究だよりNo.05
探究だより No.05 ~7年度後半の取り組みから~
令和7年度後半の取り組みから、「ピロシキ」グループ、「ウアイヌコロ会議」、「マイプロジェクト」、「2年次探求発表会」を紹介します。
「ピロシキ」グループが、昨年11月の「はこだて焼きピロシキ」に続き、2月に行われた「フードフェスタ」に参加し、3月末に行われる「ピロシキ博」にも参加する予定です。「ピロシキ」メンバーに、活動報告を書いてもらいました。
<はこだて焼きピロシキ> <フードフェスタ>
私たちは、地域の食材を活用し、「はこだて焼きピロシキ」を広める活動に取り組みました。
ロシアのソウルフードであるピロシキについて調べ、日本では揚げたピロシキをよく見かけますが、本来は揚げるのではなく焼いて作られるもので、日本でいうおにぎりのような身近な食べ物だということを学びました。また、昨年の夏には五島軒を訪れ、ロシアと函館との関係や、ピロシキがどのように広まってきたのかといった歴史について教えていただきました。
西高校は、「ほたて」と「たらすみ」が使用食材に決定し、規格外の食材の活用を考えました。まるたま小屋の北見さんの協力のもと、実際に販売することを目標としたピロシキ作りの試作を行い、2回の試作を重ねる中で、「ホタコピロ」と「たらすみクリームピロシキ」の2種類が完成しました。
使用したホタテとたらすみは、高田水産さんのものを使い、ピロシキの製作はまるたま小屋さん、手づくりパンの店こすもすさんにご協力いただいています。
2月21日~22日函館サーモン・まるなまアリーナで開催されたフードフェスタでの販売もたくさんのお客様に購入していただくことができました。
3月28日~29日蔦屋書店桔梗店で行われるピロシキ博でも販売しますのでぜひ足を運んでいただけるとうれし いです!!(2年6組 丸橋叶夢)
ウアイヌコロ会議の生徒さんは、1年間、民族象徴共生空間「ウポポイ」をベースに行われた「ウアイヌコロ会議」に参加し、1月8~10日に行われた「第2回ウアイヌコロ会議」に参加されました。参加された1年次の生徒さんの報告を紹介します。
今回、ウポポイで開催された「第2回ウアイヌコㇿ会議」に参加し、共生社会について深く考える貴重な経験をしました。最初は「会議」と聞いて難しそうだと感じていましたが、分科会での話し合いや全国から集まった高校生との交流を通して、多様な考え方に触れることができました。また、パネルディスカッションに登壇する機会をいただき、自分の言葉で考えを伝える経験ができたことも大きな学びになりました。会議を通して、アイヌ文化は「特別な人のもの」ではなく、同じ社会で生きる人たちの大切な歴史なのだと感じました。文化をただ“見せてもらう”ものとして捉えるのではなく、その背景や思いに目を向けながら、一緒に感じ、考え、学び合うこと、そして知ろうとする姿勢が共生社会への第一歩につながるのだと思います。 この経験を通して、違いを認めながら対等な立場で向き合うことの大切さを実感しました。これからも文化や歴史の背景にある人々の思いに目を向けながら、共生社会について考え続けていきたいと思います。(1年3組 三好乃愛)
今回の「第2回ウアイヌコㇿ会議」を通して、これまで授業や講演で何度も耳にしてきた「共生社会」という言葉の意味を、より深く、自分の中で捉え直すことができたと感じています。正直に言うと、これまではそれらの言葉をどこか表面的に理解している部分もありましたが、今回の探究活動を通して、それが単なる知識ではなく、実際に社会の中でどのように実現されていくべきものなのかを具体的に考える機会となりました。 特に印象に残っているのは、多様な価値観や文化を尊重しながら共に生きていくことの大切さです。共生社会とは、ただ違いを認めるだけでなく、その違いを理解しようと努め、自分自身の行動にもつなげていくことが必要であると学びました。また、自分とは異なる背景を持つ人々の視点に立って考えることの難しさと同時に、その重要性にも気づくことができました。 さらに、このような学びの機会は、決して当たり前に得られるものではなく、多くの関係者の方々のご尽力によって成り立っているのだと感じました。講師の方々や運営に関わってくださった皆様のおかげで、普段の授業だけでは得られない貴重な学びを得ることができたことに、心から感謝しています。今回の経験を通して得た気づきや学びを、一過性のものにするのではなく、今後の学校生活や将来の進路選択、さらには社会に出たときの行動につなげていきたいと考えています。そして、自分自身も共生社会の実現に向けて、小さなことからでも主体的に関わっていけるよう努力していきたいです。今回のウアイヌコㇿ会議は、私にとって非常に有意義で、これからの自分の在り方を考える大きなきっかけとなりました。(1年6組 鎌田 澪)
マイプロジェクトアワード2025オンラインサミットに参加に参加された生徒さんの報告です。
(オンラインの交流だったので、残念ながら写真は有りません)
2026年1月21日にマイプロに参加させていただき、約3時間のオンラインサミットで、自分の探究の発表、グループ内の人の発表の視聴、それぞれの感想を交流する事ができました。私のグループ内には発表者が私を含めて3人でした。世間話なども挟みながら発表し合うことができました。その中でそれぞれのスライドの作成方法や言葉のまとめ方にどれも違いが見られとても面白かったです。また、自己紹介や、グループ内の人と会話など、コミュニケーションを取れる時間を含む有意義な時間を過ごすことができました。(2年6組 小柳紫音)
マイプロに参加しました。マイプロでは私と2人の学生、サポーターの計4名でお互いの探究発表についてディスカッションを行いました。住んでいる地域の違う人からアドバイスを貰ったり発表を聞くことで、新しい視点を知ることができ、学びになりました。(2年4組 吉野谷穂実)
「英語を英語のまま理解できるようにするには」というテーマについて発表しました。これまで英語学習の方法に注目して探究してきましたが、実験を通して、学習方法以前に「英語を英語のまま理解する力」が重要なのではないかと考えるようになり、テーマを変更しました。自信や不安といった心理的な要素が英語理解に影響しているという考えをもとに、「わかった」という成功体験を積むことや、すべてを理解しようとしないことが大切だという仮説を伝えました。理解度を数値化して検証しようとしている点も、説明しました。また、他の人の発表を聞いて、テーマは違っても人の行動をどう変えるかや、続けられる仕組みを考えている探究が多いことに気づきました。今回の発表を通して、探究は答えを出すことよりも、問いを深め続けることが大切だと感じました。今後は、実際に実験を行いながら、自分にも他の人にも役立つ探究を進めたいと思います。(2年5組 大久保凜音)
2年次探求ゼミ代表者発表会が2月26日に、本校体育館で行われました。各ゼミの代表発表は、次のとおりです。(発表順)
生活科学Bゼミ 2年5組 澤田瑛太「米騒動はなぜおきたのか」
理工学ゼミ 2年1組 彦野絢咲「視能訓練士とAI化」
心理Cゼミ 2年5組 坂本羽美「アラームの音の種類で起きやすさは変わるのか?」
文人文国際ゼミ 2年6組 角田怜那「プリクラの利用者を増やすには」
医看保Bゼミ 2年4組 福士杏奈「子ども食堂を身近にするには」
社会Aゼミ 2年6組 東 歩夢「函館駅の駐輪場に屋根をつける」
教育芸術Bゼミ 2年2組 藤田望由「中学生の英語嫌いを防ぐための授業づくり」
心理Aゼミ 2年6組8 糸谷花楓「子ども食堂を居場所として発展させるには」
社会Bゼミ 2年3組 長澤一世「分断を仕組みで繋ぐ-自律的制度による社会関係の構築」
生活科学Cゼミ 2年3組 西山 楓「廃棄野菜の可能性」
教育芸術Aゼミ 2年5組 大久保凜音「英語学習においての勉強法」
農水生物ゼミ 2年3組 堀 心尊「外来種の利用方法」
経済経営商ゼミ 2年5組 久保弦生「VMDを用いたマーケティング方法を考える」
心理Bゼミ 2年2組 吉田有璃 「花で世界平和」
生活科学Aゼミ 2年3組 松川 颯「廃棄される食品を使って、画材を作ろう」
医看保Aゼミ 2年2組 臼井心奏「健康診断の受診率をあげるには」
見学した生徒さんから、たくさんのコメントが寄せられました。その一部を紹介します。
1年次の生徒さんのコメントから、
「たくさんの人が悩んでいる課題だと思いました。」
「自分で実験を行ったところがすごいと思いました。」
「今までにない視点で取り組んでるところがすごいと思いました。」
「自分が思ったことを探求にしていていいなと思いました。」
「本当にあったら面白い提案だと思いました。」
「自分がいやだと思ったことを探求につなげていてすごいなと思いました。」
「ゲームやクイズを利用してみるというのは、楽しそうだと思いました。」
「しっかり調べているなと思いました。」
「実際に現場に足を運んでいるところがすごいと思いました。」
「1つの疑問からさまざまな問題解決につなげていてすごいと思いました。」
「たくさん実験し、どうやったら課題を解決できるかなど、たくさん試行錯誤していてすごいと思いました。」
2年次の生徒さんのコメントから、
「1年生からやってきて、規模の大きい探求で尊敬します。」
「他の分野ではどうか、知りたくなる探求でした。」
「考えたことの無い探求だったので、面白かった。」
「ナイスアイデア、ぜひ実現してほしいです。」
「全国に広がると素晴らしいと思いました。」
「一転二転した企画もしっかりと成功させていてすごいと思いました。」
「将来の夢もまじえたテーマで良いと思いました。」
「固定観念をなくそうという取り組みのアイデアが良かったと思います。」
探究だよりNo.04
探究だより No.04 ~夏休み中の取り組みから~
<高校生MIRAI万博見学と、京都市立堀川高校・立命館大学訪問>
7月31日~8月2日の2泊3日の日程で、1年次生の碇谷和香さんと2年次生の赤石佑月さんが、大阪の万博会場で行われた三菱みらい育成財団主催の「高校生MIRAI万博」を見学し、その後京都に移動して京都市立堀川高校と立命館大学で他校の生徒さんと交流してきました。
1年1組 碇谷 和香
私は、8月に大阪万博・京都探究先進校を視察しました。堀川高校と立命館大学に来ていた生徒様と交流する機会を頂き、探究活動についてお話を伺いました。自分が探究したいことに真剣に取り組む姿がとても素敵で印象的でした。「探究は楽しい」という気持ちが強く伝わってきて私もこれからの活動が楽しみになりました。高校生MIRAI万博の発表や意見交流を通して、今後の探究活動の取り組み方について学ぶことができました。
2年6組 赤石 佑月
今回の研修で一番印象に残ったことは京都市立堀川高等学校の生徒の方々に直接お話を聞けたことです。堀川高校で行っている探究の内容を詳しく教えていただきました。また私たちからの探究についての多くの悩みや質問にも、生徒の方々からの目線で真剣に考え、答えてくれました。堀川高校の生徒から直接お話を聞いたからこそ学べたものがあるように感じます。この貴重な時間を無駄にしないよう探究リーダーとして学んできたことを西校に普及していこうと思います。
大阪関西万博 堀川高校の生徒さんと交流
<アントレ・キャンプの参加報告>
8月5日~8日の3泊4日の日程で、「『CHANGE MAKER CAMP』~社会課題を変える“みらいの道具”を創れ~」をテーマに、ネイパル深川で、「アントレ・キャンプ」が実施されました。全道から集まった7校17名の生徒達は、学校の垣根を越え、関心のあるテーマごとにチームを作って取り組みました。本校からは2年次生5人が参加しました。
注 「アントレ・キャンプ」=北海道が進める、「アントレプレナーシップ教育」推進プロジェクトの1つ。
「アントレプレナーシップ教育」=起業家に求められるような、精神(チャレンジ精神、創造性、探究心等)
や資質・能力(情報収集・分析力、判断力、実行力、リーダーシップ、
コミュニケーション力等)の育成を目指す教育。
「CHANGE MAKER」=「試行錯誤を繰り返し、社会に変化を起こす人」のこと。
2年6組 赤石 佑月
私は今回8月5日〜8日にかけてアントレプレナーシップ教育推進事業に参加しました。合宿中に講師の方々からいろいろな講義を受け、問いの立て方や仮説検証の仕方、プレゼンテーションの仕方など1から丁寧に教えていただきました。そのなかでプロトタイプの存在を知り、『人にアイデアを伝えるため』、『本当に必要なのかを試すため』にとても大切なものだと学びました。4日間という短い合宿でしたが初めての体験や学びがあり、とても深みのある経験となりました。これから学校で行っていく探究に活かしていこうと思います。
2年5組 石岡 珠浬
私はアントレプレナーシップ教育推進事業に3泊4日でネイパル深川に行きました。初めての環境の中、様々な地域から来た学年も違う高校生達と過ごしていく中で問いの立て方や、問にしても身近に感じた疑問から探究にすることも大事なんだと気づきました。プレゼンテーションや、人との交流の深め方、関係作りも学ぶことができました。私が印象に残ったのはゲームを通して緊張をほぐすアイスブレイクだったり、実際に頭を使いながら楽しめるカードゲームをしたのもとても記憶に残っています。
話の中でプロトタイプという単語を初めて知り、何か形として目に見えてわかるものにしていくとより探究に深みが出るんだと思いました。話すとキリがないくらい思い出がある4日間になってよかったし、自分の経験として身になったんじゃないかなと感じました。
2年2組 三浦 夢華
私は8月5日から8日の夏休み期間にネイパル深川でアントレプレナーシップをテーマとした探究合宿に参加しました。全道の高校生17名、教育委員会、北海道大学、小樽商科大学の人や実際に北大在学中に起業した方などたくさんの人たちと関わり学びました。この合宿では、様々な人とコミュニケーションをとり、いろいろな価値観、考え方に触れ合うことができました。普段関わりのない人たちと、衣食住を共にするという今までも今後もあまりできないような体験ができとても楽しかったです。チームの中で対話しながら解決に向けてアイディアを出し合うなど、アントレプレナーシップを学び実践することができたと私は思いました。今後は合宿で学んだことを活かして活動していきたいと思います。
2年2組 藤田 望由
今回参加した探究合宿では、課題の確立の仕方や仮説のたて方、プロトタイプの作成などさまざまなことを学びました。全道の高校生と初めて会った時はとても緊張して本当に探究ができるか不安でしたが、最終日には本当に3泊4日で仲良くなったの!?ってくらいすぐ仲良くなることができました。4日間ずっと講義聞いて探究してみんなで息抜きして探究しての繰り返しで、最初は本当に後悔したけど最終日から今日までの間で後悔した日はありませんでした。自分とは違う考え方を持っている人が多かったのでとても勉強になったし、物事を多角的な視点で見ることもできるようになりました。普段できないような貴重な体験を今回はさせてもらったので参加して本当に良かったなと思います。
2年2組 五十嵐 綸
8月5日~8日に私たちはアントレプレナーシップ教育推進事業に参加させていただきました。合宿では年の近い人たちだけでなく、年の離れた大人の方々ともたくさんコミュニケーションをとることができました。そこではいつも通りに自分の気になることを探究するところから始めるのではなく、探究の本質を詳しく学ぶところから始まりました。改めて本質を理解してから取り組むと、より深く多様な視点から物事を考えることができたように感じました。そして個人ではなくグループで取り組んでいくうちに自分では思いつかないような発想や考え方に触れることができ、アイディアの幅が急激に広がりました。このような体験をできる機会はこれからもあまりないと思うので、今後は今回の合宿で学んだことを活かし、個人探究だけでなく、将来自分のしたいことや仕事に結びつけたいと思います。
ヒアリングの様子 修了式
探究だよりNo.03 ~各年次の取り組みから~
1年次
<夏休み中に取り組んでもらいたいこと>
取り組んでもらいたいことは、「社会と繋がること」です。そのためには様々な体験活動としてインターンシップ、ボランティア活動、イベントスタッフ等に参加してみてください。
1年次の総合的な探究の時間では、函館市西部地区の未来を創るヒトの図鑑をつくり、地域を愛し地域に愛される生徒を育成することを目的に、「ヒト図鑑」の作成を行いました。ここでは、函館西部地区の立地と地域の力を活用した教育活動を展開することで、フィールドワークの方法、インタビューの方法、対象とするヒトの良さに気付く視点を学びました。夏休み明けからはテーマ演習を通して、課題解決のために必要な手法を学びます。課題は「西部地区の危険な個所を探す」、「函館市の幸福度ランキング上昇の方法を提案する」の2つです。どちらも意識しなければ見落としがちな課題であり、自分の事と捉えにくい課題です。対象に適した解決策か、提示した解決策は実態に即しているのか、実現性はあるのか、裏付けとなる情報はあるのかなど、自身が体験しなければ理解できないことがたくさんあります。そのため、夏休み中には様々な体験活動に取り組める人になってほしいと思っています。長期休暇の社会は、生徒との繋がりを構築する機会だとして様々な体験活動を提供しています。ぜひ参加してみましょう。
2年次
<2年次の探究活動について>
個人探究のテーマや問いが決まったものの、学校祭や考査をはさんだことで探究が進んでいない人も多いと思います。暑くて長い夏休みになると思いますが、この夏休みを十分に活用して、日頃できないような探究活動にチャレンジしてみてください。
特に、外部へのヒアリング等の調査は平日にしか対応できないところもありますので、チャンスだと捉えて積極的に活動しましょう。なお、外部にいきなり押しかけるのではなく、必ずゼミの先生に相談してからヒアリング等に行くようにしてください。
みなさんの中には、探究って何やればいいかわからないから嫌いなんだよなぁと思っている人もいるかもしれません。しかし、本来は探究はとても面白いものです。自分の興味関心だけでなく、普段生活している課題を解決したり、自分の人生を豊かにするための活動だと前向きに捉えて有意義な夏休みにしましょう。
探究は人生における最大の娯楽です。
3年次
<探究成果発表会を終えて>
7月16日(水)から7月22日(火)の期間で、函館市地域交流まちづくりセンターの1階展示スペースにおいて、3年次の探究成果発表を行いました。この取組みは地域課題や興味に基づいた実践的な探究活動の成果を外部に向けて発信することを目的としています。今年度は各ゼミで活動する中から代表として合計31チームを選出し、発表スライドを基にしたポスターや小論文、成果物等を展示しました。
7月19日(土)には同会場にて、午前・午後の2部構成で各26チームが登壇しました。それぞれ思いのこもったプレゼンテーションを行いました。
発表には、北海道大学やはこだて未来大学などの関係者をはじめ、共創サポーターや保護者、地域住民などたくさんの方々が来場してくだいました。生徒たちの発表に対しては、「地域の未来や進路について真剣に考えていることが伝わった」「このような点について深めていけばよいのではないか」といった、鋭くも温かいコメントが数多く寄せられました。
この発表会をもって、3年次生の今年度の探究活動はいったん一区切りとなります。生徒だけでなく、教員も学びの多い機会となりました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
<函館大学図書館を利用しよう。>
函館大学からのご厚意で、函館西高校の生徒へ図書館を開放していただけることになりました。
探究学習の調査や、学習のための場所として活用してくださいとのことです。高校の図書館とは蔵書数も違います。大学生を疑似体験できるいい機会にもなろうかと思います。
最初に利用するときに、本校の身分証明書を提示すると、大学図書館を利用するためのカードを発行してもらえます。2回目以降は、そのカードで出入をします。
函館大学の近所に住んでいる人はもちろんのこと、西高生であれば誰でも利用できます。自分の居場所のひとつとして、足を向けてみてください。休館日等は、大学図書館のHPで確認してください。
探究だよりNo.02
探究だより No.02 ~20250508函館西高「Feel度Walk」+α~
探究全体講演会があった日の5・6校時に、3年次生14人が、市川先生と、「Feel度Walk」を体験しました。
3年生14人は、市川先生からレクチャーを受けた後、各自スマホを持って校内を30分間~Feel度Walk~。集めた写真を元に知図を描いてシェアしました。
<レクチャー>
<フィールドワーク中?> <みんなでシェア>
後日、市川力先生から、「スケッチ知図コラージュ」と「エッセイ」が届きました。
<市川先生制作のスケッチ知図コラージュ>
男子2人の「知図」がたまたま隣接した場所をそれぞれ描いたものになっていて、組み合わせたらちょうどその場が再現された。(コラージュの左上)
「こりゃあすごい!3D知図の誕生だ!」と大盛り上がりした瞬間。
市川先生から届いた「メッセージ」と「エッセイ」
「函館西高校の高校生の描いた知図コラージュを作成していたら、高校のすぐ近くが生誕地である亀井勝一郎さんの魂がおりてきました。そこで亀井さんの名文「函館八景」という文章を借りて「なりきり作文」。ジェネレーターは「なりきる」ということで駄文ご披露します。生徒さんたちにもシェアしてあげてください。」
「函館八景+1 九景目 教会堂近くの高校」~エッセイ~
私が世を去って来年で60年である。ちょうど還暦直前だったので、生きた年月と死後の経った年月が同じになるわけだ。私の名前が世に知られたのは入試問題の文章としてよく使われたからであろう。しかし、それも今は昔。入試に私の文章が出ることはほとんどなくなった。私の家のあった本願寺の角には生誕の地の石碑が立っている。それなりに存在感があるので通行する人の目を引くだろうが、亀井勝一郎の名を見ても、一体誰だと思うに違いない。死後の還暦の感慨とはこういうものかと冥界で感じるのである。
かつて生家の隣りにはローマカソリック教会があり、その隣りのハリストス教会の間は、道路になっている。私は幼年の思ひ出があるためでもあろうが、山ノ手のこの静かな道が大好きなのだ。
教会の塀に沿うて、大きな白楊が立ち並んでいた。二つの塔を左右にみながら、西の方向へ少し歩いてもいいし、また坂道を登ってやや小高いところへ出てもいい。白楊のあいだから港湾全体を一望のもとに眺めおろし、塔と白楊並木との調和を、様々な角度から眺めるのが私の楽しみであった。
ハリストス教会の西隣りには、私が少年時代に通ったメソヂスト派の遺愛幼稚園と日曜学校が今もある。そこを通るとき、ふと洩れてくるオルガンの音は幼年の日の思い出だった。
久しぶりに下界に降りてみて驚いたのは、ハリストス教会と遺愛幼稚園の間に高校ができていたことだった。函館西高校という名前らしい。
校舎に向かう急坂を登ろうとすると男子生徒たちがカメラを持って歩いていた。その脇を通り抜けて校舎の端まで登り切ると今度は女子生徒たちが同じようにカメラを持って何かを撮っていた。
観光客ならば、写真映えする港の景色を撮ろうとするだろう。しかし、あるものは友達の持つ松ぼっくりを撮り、またあるものは石垣の色の違いを撮っていた。それを撮って何の意味があるのかと思えるようなものばかりをあてもなく撮り続けている彼らに話しかけてみると、
「なんとなく気になったもの・ことをとりあえず撮っているだけなんです」
と言う。なるほどそれは面白い。私は彼らを追って歩いた。30分もすると彼らは教室に戻り、撮った写真をスケッチし始めた。色ペンやクレヨンで撮った写真を模写している。いつの間にかみな没頭し、静かな時間が流れた。
描き終わったスケッチは、学校内を歩いただけなのに、さまざま。にもかかわらず期せずしてつながるものが出てくる。あるものが描いた石垣の絵が、別のものの描いた石垣前のたんぽぽを始めとする野の草の絵とたまたま重なる。二枚の絵を組み合わせれば立体的な絵画になっているではないか。これには一同感嘆する。
クレヨンや色マジックという画材が、単なる写実ではなく、ささやかな発見への感動の反映された味わいのある絵を生み出す。生徒の描いた十数枚の絵を並べてみると、緑を基調として点々とした黄色に彩られる。春の函館を感じさせる柔らかな気配が現れている。
私はかつて
繊細な感受性とは、ニュアンスへの鋭敏さともいえるだろう。日本語でいうなら陰翳(いんえい)への愛だ
と書いた。彼らは人の影、ものの影、何かが残した跡、そして春の息吹の中で取り残された何かを、つまり、図そのものではなく地となる風景を表現している。「なんとなく」という人に備わった感性を作動させて、心からほとばしり出た素の発見が立ち現れている。確かにこれは見事に「知」であり、「知図」とは言い得ている。
期せずして青春の瑞々しさを思い出した。死後改めてこのような体験ができたとは、ぜひこれを八景に続く九景目につけ加えたい。そして天から教会の鐘の音とともに彼らを見守りたいと思う。
以上、市川先生から届いたメッセージとエッセイでした。
探究だよりNo.01
探究だより No.01 ~探究全体講演会生徒アンケート結果より~
5月8日の探究全体講演会「なんで探究やるの?」(市川先生)のアンケート集約
Q1.「講演会を聴いて、どれくらい理解できましたか?」
Q2.「講演会の内容は、今後のあなたの探究活動に役立つ内容でしたか?」
Q3.「講演会を聴いて、学んだことを簡潔に書いてください。」(抜粋)
探究とは、「探検」と「研究」であり、自分なりに考え判断し見えない中で手探りで追い続けること。未来を作るために過去を見返すこと。知図を通して交流し、ふわっとした問いをたてる。成り行きの見えない世の中を仲間と共にあれこれ試して希望を生み出していくために探究がある。
なりゆきの見えない世の中を仲間と共にあれこれ試してみて希望を生み出しながら生きるのが探究である。また探究する上で知図をつくると地域の人と交流できたり歴史として残すことができる。たとえ今は意味がなかったとしても50年後100年後には役立つことがあるから知図を記録し続けることが大切である。
探究とは面倒なことを面白がること。探究にはまず外に出て探検することが大事。知図を作ることによって周りの人を巻き込んで、新たな問いを生むことができる。未来を探るなら過去から学ぶ⇔今、目の前にあるささやかなものに目を向ける。
調べたり記録をメモしたりすることは大変だし意味が無いと思うかもしれないけれど、たとえ些細なことを記録してもそれが将来自分に大きく関わってくるかもしれないし、別の人が興味を持ってくれるかもしれないから、無意味なことではないということ。
「面倒なことを面白がる」が1番心に刺さりました。自分自身めんどくさいことが嫌いで自ら進んでやろうと思ったことがありませんでした。しかしながら今回の講演を聞いて単に面倒と思わず、楽しいと思うだけで少しは楽になってくれるのではないかと希望が見えました。
探究の探検する心と研究する心を忘れずに出来事を面白がれる人間こそが人生をうまく生きれる人なのかなと思った。チ。の「誤ちでも何かを書き留めたことは、歴史にとって無意味ではない」この言葉の重さを知れて良かった。ただの一般人でも何かを書き留めていくことは何かしら自分のためになると思った。
探究とは研究だけでなく探検も大事であることがわかりました。過去を振り返ってみたり目の前にあるものに目を向けてみることや、自分のものの見方と誰かのものの見方や自分の思いつきとアイデアを行ったり来たりしながら探ることが探究だとわかりました。
探究とは振子のように行ったり来たり試行錯誤しながら進めるもので、答えが出てしまうものは探究ではない。
大きな課題を解決するために大きな問いを立てるのではなくて、ささやかなふわっとした問いでいいからそれを普段の日常で探検して観察することが大事。
自分たちの未来を明るいものにするには、自ら考え行動し周りを巻き込みながら進んでいけば暗闇の中に光が差し込むかもしれないことを学びました。
前だけを見るのではなく一度立ち止まって振り返り、先人の歴史からヒントを得ることができるということを学びました。
今目の前にあるささやかなものに目を向け、思いつきや偶然な出会いを大切にすることが大事。自分なりの体験知をひたすら記録し続ける知図というものを知った。
Q4.講演会を聴いての感想を簡潔に書いてください。(抜粋)
「チ。」を周りで読んでいる人なかなかいなかったので「チ。」の話が出てきて少し嬉しい。まだ1年生で、どのように探究していけば良いかわからなかったので大変役に立った
探究という言葉はあいまいで規模が大きすぎると思っていたし、探究をしてくださいと言われても、自由過ぎて何をしたらいいかわからなかったけれど、ふわっとした問いでもいいと知って、自分でもできるかな、と思った。
科学の方法という本が気になったので調べて読んでみようと思う。今まで探究の授業に対してあまり真剣な気持ちで向き合っていなかったが、この講話を聞いて、自分の中の大学に行きたいという目標を考えた時、探究という授業は大学や大学院で行う研究と同じものではないかと思い、探究という授業に向き合う気持ちが強くなった。
面倒くさいと思ったことはとことんやりたくなかったけれど、面倒くさいと思ったことを面白がってやることで興味が湧くと言うのを聞いて、これからは面倒くさいと思ったものほど面白いと思うようにしたいと思いました。
自分の素の思いを大切にし、相手の発見したものに対して重ねて話し合ったり今後の探究活動が楽しくなるような話が聞けて本当に楽しかったです!普段から自分の考えを記録したりたくさんの人とお話したりして精度を高めていきたいです!!
自分は探究活動に対して、あまり興味が持てていなかったです。だけど、今回の市川さんの話を聞いて小さな疑問から大きな発見に繋がることが知れたので、人と関わることが好きな私も探究活動をやってみたいなと思いました。
市川さんの話を聞いて、探究の時間が前より楽しみになりました。知図によって自分と相手の語りが生まれ、今まで聞けなかったような事を地元の人に聞くことができたり、相手から思わぬことを聞けることがある、そういう事を大事にしていくことが大切だと思いました。市川さんが最後に言っていた言葉の中の「仲間と共にあれこれ試してみて、希望を生み出しながら生きる」これがとてもかっこよくて、とても説得力のある言葉だと思いました。
探究は今まで、考えたものを完成、まとめることが終着点だと思っていたけれど、手探りで考えてかつ、計画して動くということが本質だと知ることができた。また、自分が考えたこと、体験したことを知図にまとめることで、新たな発見や共通点が見つかるということがわかった。これからは考えたことをしっかりノートにまとめようと思った。
とりあえず何かしらの自分の知図を描いてみようと思った。自分の気持が揺らいでもその中で生きていく力が大人になったら大切で、でも成り行きの見えない世の中を必死にもがいて生きていくことを楽しんでみたいなと思った。
自分の知っている漫画が出てきたり、話の内容がとてもおもしろくて2時間ずっと楽しかったです。自分自身探究のテーマがすら決まってない状態でとても行き詰まってたので、自分なりに知図を活用して、ゆっくり楽しんで見つけていきたいと思います。
成果物よりも経過物ということを聞いて、自分のやっている探究でも目指している目標だけを見つめるのではなく、そこまでに何を行うかを大切にしていきたいと思った。また地域活性化を目指しているのだから自分から地域を探検し、様々な人との交流を持ちたいと思った。
今の探究で答えを出そうと堅苦しく取り組んでいましたが、大事なのは次の疑問に行くまでの過程だったり自分がどう思ったかなのでもう少し気楽に探究できると思いました。
過去を振り返る事は大切で、先人が受けたヒントがあるということを聞いてたくさん調べて、色々なヒントを見つけてこれからの探究に役立てようと思いました。
学校の帰り道など友達とバイバイしたあとスマホで音楽を聴いて下を向いて歩くのではなく、てたまには幼少期に戻った気持ちで当たり前のものや初めて気づけるものに出会うためにキョロキョロ歩いて発見してみたいと思いました。
「面倒なことを面白がる」にとても興味を惹かれました。自分にとって面倒なことは勉強をはじめいろいろあり、せめて、やりながら楽しめる方法を模索したことがありました。上手くいったものはあまりなくて、投げやりになっていました。今日、改めてこのフレーズを聞いて、もう一度、今度は違う方法で試してみたくなりました。今日はありがとうございました。
私は高校1年生のときの探究の時間のフィールドワークで、班員と西部地区のツタがついている建物をマップにして研究していて、成果は何もなく無駄たったと思っていましたが、今日の講話を聞いてやってきたことは決して無駄なことではなかったと思いました。
Linkリスト
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北海道教育委員会 192
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北海道函館西高等学校 - Wikipedia 704
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つゝじヶ丘同窓会 220
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つゝじヶ丘同窓会関西支部 79
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つゝじヶ丘同窓会東京支部 431
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つゝじヶ丘同窓会札幌支部 349
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