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探究だよりNo.03 ~各年次の取り組みから~

1年次

<夏休み中に取り組んでもらいたいこと>

 取り組んでもらいたいことは、「社会と繋がること」です。そのためには様々な体験活動としてインターンシップ、ボランティア活動、イベントスタッフ等に参加してみてください。

 1年次の総合的な探究の時間では、函館市西部地区の未来を創るヒトの図鑑をつくり、地域を愛し地域に愛される生徒を育成することを目的に、「ヒト図鑑」の作成を行いました。ここでは、函館西部地区の立地と地域の力を活用した教育活動を展開することで、フィールドワークの方法、インタビューの方法、対象とするヒトの良さに気付く視点を学びました。夏休み明けからはテーマ演習を通して、課題解決のために必要な手法を学びます。課題は「西部地区の危険な個所を探す」、「函館市の幸福度ランキング上昇の方法を提案する」の2つです。どちらも意識しなければ見落としがちな課題であり、自分の事と捉えにくい課題です。対象に適した解決策か、提示した解決策は実態に即しているのか、実現性はあるのか、裏付けとなる情報はあるのかなど、自身が体験しなければ理解できないことがたくさんあります。そのため、夏休み中には様々な体験活動に取り組める人になってほしいと思っています。長期休暇の社会は、生徒との繋がりを構築する機会だとして様々な体験活動を提供しています。ぜひ参加してみましょう。

 

2年次

<2年次の探究活動について>

 個人探究のテーマや問いが決まったものの、学校祭や考査をはさんだことで探究が進んでいない人も多いと思います。暑くて長い夏休みになると思いますが、この夏休みを十分に活用して、日頃できないような探究活動にチャレンジしてみてください。

 特に、外部へのヒアリング等の調査は平日にしか対応できないところもありますので、チャンスだと捉えて積極的に活動しましょう。なお、外部にいきなり押しかけるのではなく、必ずゼミの先生に相談してからヒアリング等に行くようにしてください。

 みなさんの中には、探究って何やればいいかわからないから嫌いなんだよなぁと思っている人もいるかもしれません。しかし、本来は探究はとても面白いものです。自分の興味関心だけでなく、普段生活している課題を解決したり、自分の人生を豊かにするための活動だと前向きに捉えて有意義な夏休みにしましょう。

 探究は人生における最大の娯楽です。

 

3年次

<探究成果発表会を終えて>

 7月16日(水)から7月22日(火)の期間で、函館市地域交流まちづくりセンターの1階展示スペースにおいて、3年次の探究成果発表を行いました。この取組みは地域課題や興味に基づいた実践的な探究活動の成果を外部に向けて発信することを目的としています。今年度は各ゼミで活動する中から代表として合計31チームを選出し、発表スライドを基にしたポスターや小論文、成果物等を展示しました。

 7月19日(土)には同会場にて、午前・午後の2部構成で各26チームが登壇しました。それぞれ思いのこもったプレゼンテーションを行いました。

 発表には、北海道大学やはこだて未来大学などの関係者をはじめ、共創サポーターや保護者、地域住民などたくさんの方々が来場してくだいました。生徒たちの発表に対しては、「地域の未来や進路について真剣に考えていることが伝わった」「このような点について深めていけばよいのではないか」といった、鋭くも温かいコメントが数多く寄せられました。

 この発表会をもって、3年次生の今年度の探究活動はいったん一区切りとなります。生徒だけでなく、教員も学びの多い機会となりました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

<函館大学図書館を利用しよう。>

 函館大学からのご厚意で、函館西高校の生徒へ図書館を開放していただけることになりました。

 探究学習の調査や、学習のための場所として活用してくださいとのことです。高校の図書館とは蔵書数も違います。大学生を疑似体験できるいい機会にもなろうかと思います。

 最初に利用するときに、本校の身分証明書を提示すると、大学図書館を利用するためのカードを発行してもらえます。2回目以降は、そのカードで出入をします。

 函館大学の近所に住んでいる人はもちろんのこと、西高生であれば誰でも利用できます。自分の居場所のひとつとして、足を向けてみてください。休館日等は、大学図書館のHPで確認してください。